目次
導入
今日は株価が全体的に軟調でしたね。もし調整局面に入っているのなら、今年新NISAから投資を始めた人にとっては厳しい相場になるかもしれません。
しかし、高配当株投資をしている人にとっては、本日のような調整局面がちょっとしたバーゲンセールに見えるのではないでしょうか?
私は、そのわくわくしている側の人間です。損切りする人と買い増しする人の違いは、しっかりと企業分析を行い、買い増ししても問題ないという自信があるかどうかにあります。
では、高配当投資家はどのようにして分析を行っているのでしょうか?その答えは【IRバンク】というサイトを使って分析しているのです!
正直、このサイトがなければ企業分析をするのはかなり大変です。私は高配当株を購入する前に、まずIRバンクで財務分析を行います。
ということで、今回は高配当投資家にとって大きな味方である「IRバンク」についてご紹介します。
IRバンクとは?
どこか運営しているのかわかっていなかったんですが、一応調べてみました。
【IRバンク(IR Bank)は、株式会社ベクトルが運営する企業情報データベースサイトです。約3,700社の財務データ、決算情報、IR資料を一元的に提供し、投資家や企業分析家にとって非常に有用なツールとなっています。】
株式会社ベクトル様には感謝しましょう。
IRバンクの凄さ
IRバンクの最大の魅力は、膨大な企業情報を簡単に検索し、閲覧できること!。
高配当株投資は基本成熟企業に投資するのが基本なので、急激な成長ではなく緩やかな成長をしている企業を探すのがポイントです。
特に高配当株投資において、私が考えるチェック項目をまとめました。高配当投資家の人みなさん絶対にチェックしているはずです。
チェックすべき項目
- 売上高: 右肩上がりかどうか
- 営業利益: 右肩上がりかどうか
- EPS(1株当たり利益): 右肩上がりかどうか
- 営業利益率: 10%以上かどうか
- 自己資本比率: 50%以上かどうか
- 営業キャッシュフロー: 毎年プラスかどうか
- 現金: キャッシュリッチな企業かどうか
- 配当利回り: 3.5%以上かどうか
- 配当性向: 30~40%程度に収まっているかどうか
- 時価総額: 100億以上かどうか
これらの項目が自分の中の基準を満たしていれば、大負けする可能性は低いと思っています。
少しずつ右肩上がりの利益の恩恵を受けるのが狙いなので、ディフェンシブ業界の銘柄が下落した時に少しずつ買い増しするのがベストです。
今回は絶賛暴落中の高配当株の中でも王道と呼ばれる日本電信電話(NTT)を企業分析してみます。という事でIRバンクのサイトを覗いていきましょう。
IRバンクの使い方【4STEP】
STEP1: 企業検索
緑枠の検索バーに企業名や証券コードを入力して、エンターキーを押します
STEP2: 企業名をクリックする
上場企業の欄に出てきた、検索したい企業名をクリックする
STEP3: 決算をクリックする
左のLinkの【決算】をクリックする
STEP4: 財務分析する
これが目的の画面になります。
あとは必要な情報を収集していくだけです。
先ほど紹介した10項目を探しましょう
- 売上高: 右肩上がりかどうか
- 営業利益: 右肩上がりかどうか
- EPS(1株当たり利益): 右肩上がりかどうか
- 営業利益率: 10%以上かどうか
- 自己資本比率: 50%以上かどうか
- 営業キャッシュフロー: 毎年プラスかどうか
- 現金: キャッシュリッチな企業かどうか
- 配当利回り: 3.5%以上かどうか
- 配当性向: 30~40%程度に収まっているかどうか
- 時価総額: 100億以上かどうか
NTTの財務分析結果
以下は、日本電信電話(NTT)の財務状況を10項目にわたって分析した結果です。
- 売上高:
- 評価: 長期的に右肩上がり
- 結果: OK
- 営業利益:
- 評価: 長期的に右肩上がり
- 結果: OK
- EPS(1株当たり利益):
- 評価: 長期的に右肩上がり
- 結果: OK
- 営業利益率:
- 評価: 平均して10%
- 結果: OK
- 自己資本比率:
- 評価: 30~35%
- 結果: △
- 営業キャッシュフロー:
- 評価: ずっとプラス
- 結果: OK
- 現金:
- 評価: 1兆近くの現金があり、配当の余力もあり
- 結果: OK
- 配当利回り:
- 評価: 3.54%
- 結果: OK
- 配当性向:
- 評価: 30~40%
- 結果: OK
- 時価総額:
- 評価: 13兆3100億円
- 結果: OK
自己資本比率が若干低く感じられますが、NTTは高配当株として十分に購入する価値があることがわかります。現在の割安水準であれば、買い増しして問題ない銘柄といえるでしょう。しかし、株式投資にはリスクが伴うため、楽観は禁物です。
まとめ
如何だったでしょうか?
IRバンクを活用することで、感覚で株を購入するのではなく数値で分析して購入することが出来るので、暴落が来ても焦って損切するという事は少なくなると思いますよ!!
IRバンクは、高配当株投資において非常に強力なツールです。今はネット証券なら1株からでも購入できるため、安定した配当収入を得るための第一歩を踏み出すために、ぜひ活用してみてください
この記事が皆さんの投資活動に役立てば幸いです。次回もお楽しみに!
注意事項
投資にはリスクが伴います。最終的な判断は自己責任で行ってください。