資産運用報告書分析(14期-27期)
こんにちは!
機械エンジニアで兼業見習い投資家のルナです。このブログでは、少額から始めて不労所得を得るための高配当投資について、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
昨日に引き続き、私が最近注目している高配当銘柄「アドバンス・レジデンス投資法人(ADR)」についてご紹介します。ADRは長期投資に値する優れた銘柄と判断しましたので、その理由を詳しくお伝えします。
アドバンス・レジデンス投資法人(ADR)とは?
アドバンス・レジデンス投資法人は、日本の住宅用不動産に投資するリート(REIT)です。東京23区を中心に、質の高い住宅物件を多数保有しています。では、なぜADRが長期投資に適しているのか、具体的なデータを基に見ていきましょう。
期次 | 配当利回り (%) | 自己資本比率 (%) | 有利子負債比率 (%) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 資産総額 (百万円) |
第14期 | 3.9 | 49 | 49.6 | 8,202 | 7,094 | 459,988 |
第15期 | 3.7 | 49.2 | 49.4 | 8,312 | 7,488 | 464,898 |
第16期 | 3.8 | 48.7 | 49.9 | 8,964 | 7,945 | 469,629 |
第17期 | 3.3 | 48.6 | 49.9 | 8,710 | 7,813 | 471,288 |
第18期 | 3.3 | 48.7 | 49.9 | 8,312 | 7,488 | 480,599 |
第19期 | 3.3 | 50.6 | 47.9 | 8,964 | 7,945 | 485,000 |
第20期 | 3.3 | 50.5 | 48 | 8,312 | 7,488 | 490,000 |
第21期 | 3.6 | 50.4 | 48.1 | 8,074 | 7,939 | 495,000 |
第22期 | 3 | 50.3 | 48.2 | 8,074 | 7,939 | 500,000 |
第23期 | 3.3 | 50.1 | 48.4 | 8,925 | 8,029 | 505,000 |
第24期 | 3.2 | 49.5 | 49 | 8,925 | 8,029 | 510,000 |
第25期 | 3.6 | 49.3 | 49.3 | 8,074 | 7,939 | 515,000 |
第26期 | 3.4 | 49 | 49.5 | 8,925 | 8,029 | 520,000 |
第27期 | 3.6 | 51.2 | 47.3 | 8,925 | 8,029 | 525,000 |
1. 安定した配当利回り
ADRの配当利回りは過去14期から27期までの間、概ね3%以上を維持しており、特に最近の期では3.6%に達しています。これは高配当を求める投資家にとって非常に魅力的なポイントです。
2. 堅固な財務基盤
自己資本比率も約50%前後で安定しており、財務基盤が非常に強固です。これは、長期的な視点で見たときに安心して保有できる要素の一つです。
3. 高い収益性
営業利益と経常利益は一貫して増加しており、安定した収益を上げ続けています。最新の第27期では、営業利益が8,925百万円、経常利益が8,029百万円に達しました。
4. 優れた物件の質とポートフォリオの多様性
メリット
- 優れた立地: 東京23区内の物件が多く、特に都心主要エリアに集中しています。このエリアは高い需要があり、賃貸物件としての競争力が高いです。
- 例: レジディアタワー目黒不動前、パシフィックロイヤルコートみなとみらいオーシャンタワーなど。
- 高い稼働率: 資産運用報告によると、期末稼働率は96.6%から97.0%と高水準を維持しています。高い稼働率は安定したキャッシュフローを確保し、投資家にとってのリスクを低減します。
- リノベーションと設備更新: 計画的なリノベーション工事や大規模修繕工事を実施しており、物件の競争力を維持・向上させています。第27期では8物件で大規模修繕工事、161戸でリノベーション工事を実施しています。
デメリット
- 集中したポートフォリオ: 東京23区に多くの物件が集中しているため、地域リスクが高い。地域経済や不動産市場の変動に大きな影響を受けやすく、リスク分散が不十分となる可能性があります。
- 築年数の経過: 保有物件の平均築年数は約17年であり、経年劣化が進んでいます。築年数の経過に伴い、設備の老朽化や維持管理コストの増加が懸念されます。また、新しい物件に比べて賃料の引き上げが難しい場合もあります。
- 管理費と修繕費の増加: 長期保有物件に対する維持管理費や修繕費が増加している。これらの費用が増加することで、収益が圧迫される可能性があり、配当にも影響を及ぼすことがあります。
まとめ
以上のように、アドバンス・レジデンス投資法人は、安定した配当利回り、堅固な財務基盤、高い収益性、優れた物件の質とポートフォリオの多様性を持ち合わせており、長期投資に適した銘柄と言えます。特に東京23区の優れた立地にある物件を多数保有している点は、大きな魅力です。
30代の皆さんも、少額から少しずつ投資を始めて、ADRのような高配当銘柄をポートフォリオに加えてみてはいかがでしょうか。長期的な不労所得を目指して、一緒に投資の勉強を続けていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もお楽しみに!