こんにちは
エンジニア兼見習い投資家のルナです。
引き続き現場目線での会社紹介をしたいと思います!
製造機器に欠かせないものとしては・・・空圧機器ですね。製造機械の至る所に空圧機器は取付けられています。
空圧機器で最大手の会社といえば・・・
SMCですね!
キーエンス同様にCMもないため、知らない人は多いでしょう。
しかし、製造現場でSMC製の機器は絶対にあります。ロボットの動作や、自動化を目指す工場には絶対に欠かせない機器になりますね!
今後、工場人材が少なくなっていくという懸念から、ロボットがどんどん導入されていくという未来は確定です。
という事で、SMCについて紹介していきましょう!
目次
SMCとはどんな会社ですか?
SMCは工場の自動化に欠かせない空圧機器を提供する大手メーカーです。CMなどの知名度は低いかもしれませんが、製造現場では欠かせない存在です。
SMCの歴史
1959年に「焼結金属工業株式会社」(SMCの名称は、Sintered Metal(=焼結金属)Companyの略称から)として設立されました。創業当初から掲げる「顧客第一主義」のもと、お客様のご要望にお応えする形で、空気圧機器をはじめとする自動制御機器の製造販売を開始したSMCは、製造・販売・研究開発のグローバル展開を進め、世界トップシェアの空気圧機器の総合メーカーとして、成長を続けています。
https://www.smcworld.com/ja-jp
勝手に外資系メーカーかと思っていましたが、バリバリの国産メーカーですね。
スマートフォン、自動車、飲料、靴など、私たちの生活に欠かせない多くの製品が、自動化された工場で大量生産されています。これを支えるのが、人の手作業を機械に置き換える「ファクトリーオートメーション(FA)」です。
SMCの主力製品である「空気圧機器」は、圧縮空気の力を利用したFA機器です。
数字でみるSMC
現場で使っているSMC機器
うちの現場で取り扱っているSMCの空圧機器は以下のものが多いです
- 清浄機器:エアドライヤー(圧縮空気の水分除去)
- 空気圧補助機器:フィルター+レギュレーター+ルブリケーター(3点セット)で空気圧を調整
- 方向制御機器:電磁弁(電気の力でエアの出入りを制御する)
- 駆動機器:エアシリンダー(エアの力で動作)
- デジタル圧力センサー:圧力測定
SMCの財務分析
SMCの財務諸表を確認してみると、想像以上の高財務体質に驚きました。
高配当株を探す下記の私の確認事項を見てみましょう
- 売上高: 右肩上がりかどうか
- 営業利益: 右肩上がりかどうか
- EPS(1株当たり利益): 右肩上がりかどうか
- 営業利益率: 10%以上かどうか
- 自己資本比率: 50%以上かどうか
- 営業キャッシュフロー: 毎年プラスかどうか
- 現金: キャッシュリッチな企業かどうか
- 配当利回り: 3.5%以上かどうか
- 配当性向: 30~40%程度に収まっているかどうか
- 時価総額: 100億以上かどうか
2021年からの2024年迄のDATAをまとめました。
年度 | 売上 | 営利 | EPS | 営利(%) | 自己資(%) | 営業CF | 当期利益 | 現金等 | 一株配当 | 配当性向 |
2021/03 | 5522億 | 1534億 | 1831.97 | 27.77 | 89.4 | 1205億 | 1218億 | 5615億 | 500 | 27.3 |
2022/03 | 7274億 | 2279億 | 2923.75 | 31.32 | 87.9 | 1561億 | 1930億 | 5593億 | 750 | 25.7 |
2023/03 | 8248億 | 2582億 | 3444.55 | 31.31 | 88.1 | 1016億 | 2246億 | 4913億 | 900 | 26.1 |
2024/03 | 7769億 | 1962億 | 2766.92 | 25.26 | 89.8 | 982億 | 1783億 | 4056億 | 950 | 34.3 |
25/03予 | 8400億 | 2340億 | 3024.94 | 27.86 | 1940億 | *1000 | – |
SMCの財務状況は非常に健全で、以下のポイントを満たしています。
- 右肩上がり
- 営業利益: 右肩上がり
- EPS(1株当たり利益): 右肩上がり
- 営業利益率: 10%以上
- 自己資本比率: 50%以上
- 営業キャッシュフロー: 毎年プラス
- 現金: キャッシュリッチ
- 配当利回り: 1.3%
- 配当性向: 30~40%
- 時価:100億円以上
添付の表の通り、配当利回り以外は問題ありませんでした。
配当金をもう少し増やしてくれれば購入検討したいと考えますが、如何せん配当が少ない。
【株式チャート 2010年~2024年】
もし、年金の代わりに株を購入する必要があるとしたら、個人的にはSMCは候補に上がる銘柄です。2010年からの株式チャートを見ても、長期的に右肩上がりで成長しているのが分かります。
1株あたりの金額が非常に大きいため、個人で所有している人は少ないかもしれませんが、株価の変動も少なく、高財務体質も考慮すると、長期投資には向いている銘柄です。
まとめ
- 高財務体質: 売上高、営業利益、EPSが右肩上がりで、自己資本比率も高い。
- 長期投資に向いている: 株価の変動が少なく、長期的に成長が見込める。
- 高年収企業: 平均年収が864万円と非常に高く、働きやすい環境が期待できる。
本日はここまでにします。興味がある方が多ければ、また現場に関わるメーカーから企業分析してみますね。
ではではー!